先日、名鉄の貨物列車にまつわる書籍がTLで話題になり、気になったので即購入。当時は名鉄も貨物列車を運行していたので、デキもさることながら貨車の種類の多さにも驚きました。
現在、名鉄の貨車といえばチキ10やホキ80くらいですが、昔はかなりバリエーションに富んでいたようです。私がギリギリ会うことができた名鉄の貨車をいくつか紹介します。
【トラ70形】1996年〜2003年
JR貨物から譲り受けたトラ7000形の改造車。枕木輸送のためトラ71〜73が在籍したが、2003年に役目を終え廃車。姿は変わったが、現在はトラ73のみ舞木検車区内で控車として活躍している。
●2003年ごろ 大江の留置線に佇むトラ71〜73。廃車のための疎開?
●2004年4月2日 妻面は撤去されたが、舞木検車区に控車として今も在籍している元トラ73。デキ378は廃車。
【ホム100形】1965〜2005年
名鉄独自の形式で2軸のホッパ車で、本線にホキ101〜109が在籍した。2001年にホキ80に役目を譲って廃車となり、一部は揖斐線へ転属(ホム106.107)し、ト1形を置き換え2005年の廃線まで活躍。もう一部は豊橋鉄道に譲渡(103.108.109)され、現在は高師駅構内に留置されている。
●2003年3月28日 黒野駅に留置されたホム106.107。
【ワム6000形】1962年〜2011年
国鉄60000形とほぼ同じだが、名鉄の自社発注車で6001〜6025まで在籍した。主に陶器輸送で活躍したが、晩年は各検車区内で救援車として在籍。2011年4月で廃車となったが、ワム6001と6002が現在も舞木検車区で倉庫として使用されている。
●2003年 犬山検車区にいたワム6005.6006
●2003年8月頃 舞木検車区のワム6002。
●2015年4月25日 舞木検車区で倉庫となったワム6001.6002。「ワム」が消され車番だけになっていた。
【ホキ80形】2001年〜現在
JR東海ホキ800からの譲渡改造車で、ホキ81〜87の7両が在籍。ホキ81〜83は犬山検車区に、ホキ84〜86は矢作橋に留置されている。瀬戸線用のホキ87は2007年に喜多山検車区の移設に伴い廃車となった。
EL120との連結のため、2014年にジャンパ栓引き通し工事を行った。
(元JR東海 ホキ1035, ホキ1741, ホキ1746, ホキ943, ホキ942, ホキ910)
●2015年5月10日 現在もバラスト散布で活躍するホキ80形。
【チキ10形】1993年〜現在
国鉄コキ1000形からの改造で、チキ11〜14が在籍する。荷台に載っているクレーンでレールを取り下ろす。EL120との連結のため、2011年ににジャンパ栓引き通し工事を行った。
● 2011年4月16日 現在もレール輸送で活躍するチキ10形。4両1編成が存在する。
https://noritugu2.hatenablog.com/entry/2021/06/18/213126
現在は工臨くらいでしか名鉄の貨物列車はお目にかかれませんが、もしタイムマシンが有ればこの時代に戻って撮影してみたいものです…