●2005年4月30日 コンパクトな旧喜多山検車区も尾張旭に移転し、デキは廃車となった。
本線系とは乗り入れがないガラパゴス路線で、前身は瀬戸電気鉄道「せとでん」と呼ばれていました。
運用は4両編成のみ、線形にカーブが多くドア扱いの見通しが悪いこととや、(旧)喜多山検車区が2両づつの入れ替えしかできないことから、車両を分割出来る様に基本的に2+2、もしくは中間に運転台を組み込んでの運用となっていました。(現在、検車区は尾張旭に移転)
さらに特徴的なのは、地下区間があるため貫通扉の装備した車両で統一されています。
上記の条件により、瀬戸線の車両は6600系をはじめ、本線とはまた異なる車両が多く運用されていました。2000年代に大きな変革を迎えましたが、当時運用されていたものを紹介します。
【6600系】1978〜2013年 (廃車済み)
瀬戸線栄町乗入れと1500V昇圧に際し導入された新製車両。側面は開閉可能な十字窓を取りれ、登場時は非冷房車でしたが、後にパノラマカーの廃車で発生した冷房装置が移設され冷房化率アップに貢献しました。2両×6編成が在籍していました。
●2005年2月1日 まるで6000系にスカートが付いたようなデザイン。
【6750系】1986/1990〜2011年 (廃車済み)
瀬戸線の冷房化100%と3ドアによる混雑緩和のため、旧型車の床下機器を流用し新製されました。同じ形式とされていますが、1・2次車で大きく外観が異なりました。1次車は2両×2編成、2次車は4両×5編成が在籍していました。2次車には中間運転台がありました。
●2005年4月30日 床下機器は先代の車両から再利用、車体は新製されました。
【6000系】1995年〜2014年(廃車済み)
HL車3780系置き換えのため、1995年に本線から転入。4両×9編成が在籍しました。(6023〜27F、6031〜33F、6035F)
※6035Fの先頭車ク6035号車は1987年7月に犬山線平田橋で起きた踏切事故により大破したため、車体は再製されています。
●2009年2月 貫通扉の形や電連撤去が特徴的な瀬戸線の6000系。
【4000系】2008年〜現在
本線にはいない、瀬戸線固有種で、6000系・6600系・6750系の全面置き換え用として導入されました。
新設された尾張旭検車区に塗装設備が設置されないため、メンテナンスの観点からステンレス車での置き換えとなりました。
4両×18編成が運用されています。
●2009年2月 瀬戸線唯一の形式、4000系。このような固有種が見られるのは嬉しい限り。
【3300系】2013年〜現在
本線でも運用される3300系ですが、喜多山駅高架工事の影響で瀬戸線には暫定的に3306Fのみ在籍。本線のように更新工事はなされず、唯一登場時のままのデザインで運用されています。
●2009年3月 瀬戸線では暫定的に1編成のみ運用されている3300系。カラーも登場時のままである。(※写真は本線の3301F)