⚫︎2005年1月17日 浜名湖をバックに快走するT4
2024年6月、全国の新幹線ファンに衝撃が走った。
あの「ドクターイエロー」が遂に引退とのこと。
理由は老朽化で、この事はTVでも大きく報じられた。
「ドクターイエロー」といえば、もはや一般人でも知らない人のが少ない、新幹線の検測車。小さい子にも人気で、もはやブランドの一つと言っても過言ではない。
ドクターイエローは実は2編成存在しており、JR東海所属の923形T4編成と、JR西日本所属の923形3000番台のT5編成が存在する。
遠目には瓜二つだが、運転席窓の編成番号や側面ナンバー横のJRマークの色で容易に判別可能である。
このT4編成は2025年1月に、T5編成は2027年までに引退するとのこと。
⚫︎2006年8月 人気者のドクターイエローだが、意外にも7両と編成の短さに驚く。T4には7号車の屋根に機器が無い。
このドクターイエローはそれぞれ2001年、2005年にデビューし、当時としては270km/hで運行する300系・700系営業運転列車と同じ速度のため、運用に支障が出ないことが強みだった。
あれから数十年、 営業列車は東海区間で285km/h、西日本区間で300km/hでの運行となり、さらにスピードアップされた。 その影響も少なからずあるのではあろうか…
⚫︎2004年9月1日 922形T3編成は0系ベースの顔だった。
先代ドクターイエローは0系タイプで運用されていた。
2005年5月にT5編成と置き換わったT3編成は210km/hで運用のため、晩年の運行は日中の走行はかなり稀で早朝や夜間が多かった。
(▼先代ドクターイエローの記事はこちら)
https://noritugu2.hatenablog.com/entry/2019/02/16/174717
東海道区間では最後の700系顔となった923形。今後はどうなるのか…
JR東海のプレスリリースからは「なお、現在ドクターイエローで行っている検査は2027年からN700Sに導入される営業車検測機能により代替される予定です。」という文章が。このことから、あまり専用の後継車両を作る感じではなさそう…
何はともあれ、引退最後の時まで平穏であることを願うばかりです。
⚫︎2004年6月27日 試運転で名古屋折り返しを行うT4編成。