E6系の車体は在来線規格なので甲種輸送は専ら在来線経由で行われた。兵庫県の川重から出発して東海道本線、上越線を経由して秋田までの長い道のり。東海道線は早朝に上るスジであった。これは東海道を行くE6を押さえたいと、向かったのは根府川の鉄橋。
機関車側からの撮影者が多いのに対し、友人と構図を構えたのはE6系側。
太平洋を入れて小田原市内を一望できる午後の有名ポイントであるが、E6の車体なら光は当たるだろう。
やがてトンネルを抜けた機関車の後ろ姿が見えた。
新型新幹線が在来線上をEF65に牽引され一路東へ向かう。初夏の日差しを浴びながら、白い車体がゆっくりと通過した。