当時、本線唯一の吊り掛け駆動車だった旧3300系。車体外観は6000系列に似せて新造されていますが、床下機器は旧型車の3900系列から受け継ぎました。
名鉄通勤車では珍しく3両編成で、3301〜3304Fの4編成が存在しました。
電連はなく単独での運用を前提としており、築港線や小牧線などの支線で活躍がメインでした。たまに車両交換で本線を回送で爆走する姿も見られました。
また番号の振り方も特徴的で、ト方 3301-3351-2301 キ方と、旧型車のような構成でした。
しかし2002年に300系がデビューし、小牧線(現)上飯田〜平安通まで開通の目途が立つと300系が幅を利かせ活躍の場が失われました。
2003年3月に小牧線、広見線にてさよなら運転が行われ、地上の(旧)上飯田駅の歴史とともに幕を閉じました。
3301〜3304Fはその後廃車となりましたが、LED標識灯のみ再利用され、元々2灯式だった6501〜6504Fの標識灯と交換され、活躍しています。
(▼名鉄3300系の珍運用はこちら)
https://noritugu2.hatenablog.com/entry/2020/12/08/234906
(▼名鉄6500系標識灯の記事はこちら)
https://noritugu2.hatenablog.com/entry/2020/07/30/212811
それにしても瀬戸線6750系一次車と瓜二つなデザインです。