かつて名鉄築港線と並走するように、リニアの実験線が走っていました。HSSTと呼ばれるものです。当初は日本航空が開発主体でしたが後に離脱。その後は名古屋鉄道が中心となり開発されました。
元々複線だった築港線を単線化したことで用地に余裕があったため、1991年に大江を起点に東名古屋港まで実験線が建設されました。
初代:HSST-100S (1991.5〜)
2代目:HSST-100L (1995.6〜)
3代目 : 愛知高速交通100形01試作編成(2002.11月〜2003.3月)
各種試験が行われました。
大江の築港線改札の横と東名古屋港にはHSST乗降用のホームが設置されており、時には報道陣への公開やVIP向けの試乗会などもあったそうです。(TV番組でガチャピンが運転してる映像もありました…)
そして2002年11月に愛知高速交通100形(Linimo:リニモ)が落成、大江実験線にて試運転を行いました。(当初、前面のナンバーは青字でしたが、量産化工事により白字となりました)
その後再び日車に帰って量産化改造工事を行い、2005年3月に愛知万博に合わせる形で愛知高速交通東丘陵線「リニモ」が初の営業線として開業しました。
一方、大江実験線は2004年にその役目を終えて撤去されました。
現在、初代のHSST100Sが舞木検車場内に保存されています。