「学校前」駅という、何とも抽象的な名前の駅がかつて存在しました。
2005年1月29日をもって廃止となったこの駅、
どこの地方にもありそうな駅名だが、ここ名鉄広見線の新可児〜明智の間にありました。
しかし、その駅前には見たところ学校はありません…
なんとも矛盾した駅の名前ですが、もともとは駅前にあった可児市立広見小学校に由来しているようです。
広見小学校は1973年(昭和48年)に高台に移転しており、その跡地は広見市民運動場となっています。
この駅の特徴として名前のほかにもありました。
駅利用者が少ないため、普通列車すらも半数が通過していました。この駅に辿り着くのも一苦労です。
また、ホームも2両分しかないため、本線直通で運用される2両編成以上の列車(常滑行き等)は、ホームから大きくはみ出して停車していました。各務原線などでもよく見られた、「後寄り○両分は締め切り」の運用です。
構内を見てみると、線路は単線。
ホームに隣接して歩道があり、横には通学者のものらしい自転車が置いてあるのみでした。
現在はホームのあったところにバラストがあるのみで、その遺構はほとんどないそうです。